『歴史学および日本文学研究者に対する実態調査からみる人文科学系研究者情報行動』を読んだ。 - みちくさのみち

negadaikon.hatenablog.com
 西洋史学だと電子ジャーナルは便利なんだけどね。文献探す手間が省けるから。わざわざ遠い大学から複写を取り寄せる必要がなくなる。とはいえ、電子ジャーナルでなくてはならないってほどの緊急性はないか。基本、史料の読み込みに時間がかかるものだし。一番電子化されて便利なのは専門の辞書だろうな。法制史とかの。
 ちなみにヨーロッパでは、博士論文を書いている最中は、基本的に利用している資料群を使わない見たいな慣習があるらしいな。中世の教会文書とか。

思い出したのでついでに書いておくと、近代デジタルライブラリーなど、近現代史研究者からは、「史料」としてそこそこに(いや、かなりか)使い出のある電子化の成果物についても、量の多さゆえか、どのように史料批判した上で使うか、という方法論は、あまり確立されていないように思える*1。