蝉丸P/西日本 @semimaruP 師の、墓地とか供養についてのつぶやきまとめ - Togetter

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 ここ何年かお墓を見ているけど、熊本市内に限れば、現在の「○○家代々の墓」って形式は昭和の前半あたりからの慣習で、一般に広がったのは高度成長期くらいからのようだ。それ以前は、ある程度の家族の墓域があってその中で個人ごとに墓石を立てていたようだな。市内の寺の墓石や昔からの集落の墓地なんかの年紀を見ると、少なくとも江戸末期からは続いているようだ。私の母方の家は、半世紀ほど前に水害で移転するまえはそのようなものだったらしい。あと、ある程度時間の経った先祖の遺骨は遺棄していたらしいな。まあ、現在の一般的な郊外の家族墓地ってのは、ごく最近できたものということ。そして、これからの家族とか人口変動の方向を見ると、現在の「代々墓」は維持が難しいようには思う。特にわが家とか。
 ただ、葬送とか、遺体・遺骨に関する意識ってのは時代によって変わるし、ここ半世紀でがっつり変わったわけで。やはり伊良部の遺骨の問題は妻側に問題が大きいように感じる。それこそ半世紀前には土葬はそれなりの規模であったはずなのに、現在では大よそ全国的に土葬が忌避されるような感覚になっているとか。その変化はけっこうものすごいものがある。東日本大震災での遺体の「土葬」問題なんかを見ると。
 これから先、このあたりの葬送に関する意識がどう変化していくかってのも、けっこう興味深い。自然葬・樹木葬なんかは、また古代に行われていた遺体の遺棄への回帰のように見えるし、家意識の解体が如実に見えるしな。


 こちらもおもしろい→蝉丸Pによる供養とオカルト、葬式の話
 一般的な先祖や葬送に関する意識と仏教の教義はかなり乖離が大きいよなあと思う。