放置される子どもたち──日系ブラジル人の教育問題── | sociologbook

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 ずいぶん前から問題になっていることなのに、全然対応が進んでいないと。

さきほどの例とはまた別の女の子は、まったく日本語ができないまま日本の公立小学校に入ったものの、ポルトガル語ができる教師が誰もいない学校で、ただ教室のいちばん後の席に座らさせられ、白い画用紙だけを与えられ、毎日1時間目から学校が終わる時間まで絵を描いているように言われたそうです。その子は耐えきれず一週間ほどで辞めてしまいました。みかねたブラジル人学校の校長先生が、学費が払えないのを承知したうえで、自分の学校に編入させ、いまでは元気に通っています。

 これは酷いなあ。確かに教員側も言葉が分からなければ、対応の使用がないのは確かなんだけど。ある程度まとまった数、こういう子供がいるならポルトガル語が分かる人員を配置するといった対応があってしかるべきだし、ブラジル人学校への補助があってもいいと思うんだけどな。こういうところに社会全体の人権意識のレベルが如実に現れる。