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静流は高校で人間関係に悩む。「見える」ことを話すかどうか。ラストは、御崎柊子と祖母の関係をめぐる話が主体。人間関係に踏み込む覚悟。あと、静流の話の量が多いけど、瑞生も、弟分ができたり、自力で対処を試みたりと、きっちりと自立しつつあるのが、趣深い。しかし、ラストの高津と瑞生が互いに意識している話。最初に出てきたあとほとんど進展もなく、ラストであれだけというのもちょっともったいないなと思った。
9巻の一時「見えなく」なったときの話が興味深いな。実際に有るとも、無いともつかない世界。そのように世界を読んでいるだけかもしれない。私以外の他の人は、世界をどのように見ているのだろうか。
いや、楽しい読書経験だった。