www.kyoto-up.org
こういう議論を展開しなければいけないところに現代美術の限界があるような気がするが。作品単体で完結できないというか。「美術史」そのものが、歴史的に見ればごく最近のものだし、古典的作品の大半がそれとは関係ない論理で作成されている物なんだし。社会と切れた「孤独で瞑想的な芸術」、個人的には「芸術のための芸術」と思っているけど、それそのものが袋小路なんじゃないのかね。むしろ、絶対王政期に展開されたページェントみたいなものが芸術の正道なんじゃないのかと思うようになっている。で、現在では、エンターテイメントに奉仕している芸術が、一番まともなんじゃないかと。
現代美術もそういう背景まで解説されながら見れば、それなりにおもしろいと思うけど、金払って自分から見に行く気にはなれないな。あと、現代美術家の押しつけがましさが嫌だ、アレとかアレとか。