何が国家の繁栄を決めるのか? - himaginaryの日記

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 メモ。うーん、そもそも産業革命以前の世界と以後の世界を同じ方法論で検討すること自体が無意味なんじゃないかね。化石燃料の大量利用とそれによる動力によって、人類はさまざまな環境要因の制約を無視して、経済成長を続けることができるようになった。そこに大きな転換点がある。古代ローマなんかを見ると、気候や人口動態の方がよっぽど、経済成長に影響していそうに見える。
 前近代において、「技術革新」というよりは、その時と場でペイする技術が選択されたように見える。現在の視点で見れば「より進んだ技術」が、必ずしもその時と場では適切な技術ではなかったという事態は頻繁に見られる。経済成長の動力としての「技術革新」は、これまた化石燃料の大量利用が前提にあると考えるべきではないだろうか。
 正直言うと、この手の経済学をベースにした「世界史」って、あんまり信用できないんだよなあ。まだ、環境史の方が信用できるというか。