「道路改修記念碑」

 運動公園と神園山小山山に囲まれた平山町の中心、バス停がある四辻に建てられている石碑。碑文を読むと、戦後すぐの時期に、農道を整備したことを記念してのものらしい。当時の人々は、現在のような状況を想像したのだろうか。




裏面

我が平山区の西端に発し東上益城郡白水村田に通じたる斯道は区内農地全域
に通ずる農道の幹線たるに旧態依然とした道幅狭隘且屈曲高低あり為に交通
運搬の便を阻害すること少なからず生産増強の強調せらる。現時之○改修は実
に焦眉の急を要したるなり今茲昭和廿二年一月区民集会に於て本線改修の発
議ある。一人の異議者なく協議一決委員十三名を推挙して改修諸般の計画を
なし拡張用地の買収寄附金の集纏等和気藹々裡に進捗し三月七日起工区民挙
つてこの挙に従ひ四月二十二日近郷無比の農道竣成するに至れり爾今区民協
力一致此の農道を愛護し活用して奮励努力せば生産能率は倍○し直面せる未
曾有の難局を打開し平和日本の新建設に貢献すると共に我が区の繁栄発展は
期して俟つべきものあらん仍て碑を建て梗概を叙して之を後毘に伝○と云○
    昭和二十二年十二月吉日   上田末太郎撰
                  大村一男謹書