『魔法使いの夜』クリア

魔法使いの夜 初回版 (Amazon.co.jpオリジナル特典ポストカード付)

　よく考えると、エロゲ（本作は違うけど）をやったのは久しぶりのような気が。3日、大よそ20時間程度で終了。Type-moon作品として考えるなら、ずいぶん短くはあるな。
　なんかネット上ではえらく評判が悪いけど、個人的にはわりと満足。今までの情報からも、ある程度話の筋は見えていたが、まあ、シンプルなプロットもいいんじゃないだろうか。派手な姉妹喧嘩とそれに巻き込まれた不運な人の話。特に廃遊園地でのフラットスナークとの戦いは、演出といい、映像といい、素晴らしい。
　そして、それと同格の橋の巨人を一瞬で倒す金狼、さらにそれを倒すことができる草十の特殊能力とその出し方と、わりと納得できる手順だと思う。まあ、事前情報で草十郎の特殊能力を知っていれば、そのあたり、ばればれでつまらなかったかもしれないが、私はちょうど、そこの情報を得ていなかったのが幸いしたな。まあ、橙子と有珠の戦いは、ちょっと出し方がどうにかならなかったかなとは思わなくもないが。


　付属の冊子や番外編なんかを見ると、続編前提なのかね。たしかに、いろいろと語らないままの情報があるのは確かだけど。青子の魔法がどんなものかとか、久遠寺と蒼崎の因縁とか、『月姫』との関係とか。番外編では、本編の次の夏休みになんか騒動があることを匂わせているが、これは語られることがあるのだろうか。草十郎との関係が、最終的にどうなるのかというのも気になるところではある。しかし、将来はともかくとして、今は楽しくって終わり方は、それはそれで良い終わり方だと思う。


　番外編は、なんというか…
　とりあえず、山城教諭とか神父、橙子、木乃美の退場の仕方には吹いた。あと、金鹿さんがかわいらしい。