少し冷静にドイツの制度でも: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

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 ドイツの年金制度の話。ドイツでは、公的扶助の大半が現役世代なのだそうだ。それで、ワークシェアなどが議論されているのだとか。そもそも、数年前まで、現役世代は窓際で追い返していたんだよな。それが、餓死者が出るような事態が報道されて、現役世代への給付が行われるようになってきた。そこで、こういう反動行為。本当に罪深い。現場の人が水際作戦と生活苦の人の間で板挟みにあいそうだな。

日本もようやく現役世代の生活保護受給者が増えてきて、そういうまっとうな議論が始まろうとしていたところへ、旧来型のいまさら働けとはとても言えないような高齢受給者をめぐって、これまたまことに旧来型の「子どもが養え」論議が話の中心になって燃えさかってしまって、なんともはや、というところなのですが、そのなんともはや感覚が政界にもマスコミ界にもまったく見当たらないようです。