メディアが醸成した「放射能ストレス」(下)? 死者ゼロなのに大量の報道、なぜ? : Global Energy Policy Research

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 うーん、なんか微妙感が。特にラストあたり。
 3基の原子炉がメルトダウンするということ自体が、ものすごく深刻な事態なわけで。実際問題、危機感を煽られた人々によって、あちこちで調査された結果、リスクが顕在化するほど汚染された地域はほとんどないって事が明らかになったんじゃなかろうか。政府・東電の情報発信は明らかに後手で、かつ過小評価のバイアスがかかっていたし。あと、浴びないなら、浴びないに越したことはないわけで。
 あと、リスクに関する理解と感情はまた、別物という側面も。やはり、商品を購入する時には、福島茨城近辺のものは警戒してしまう。少なくとも、同じ値段で、別の地域のものがあれば、そっちを買うわな。

ロシア政府は昨年「チェルノブイリ事故25年 ロシアにおけるその影響と後遺症の克服についての総括および展望1986?2011」という総括報告書を発表した。それによると、放射能による死者は事故現場に居合わせた人50人以下とされている。それに加えて、汚染された牛乳などの乳製品を摂取して甲状腺がんとなった人の死亡者(10人程度とされる)以外、事故による放射能の影響が直接の原因になった死者は報告されていない。低線量被ばくによる健康被害は25年経過しても観察されていない。

 その報告書って信用できるのか? さすがに、直接、対処に関わった人間の中で、死者が50人程度ってのはちょっと考えにくいが。どういう定義だ。