近代以前以後の兵士の士気について - Togetter

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 つい最近まで、実際の戦闘で死ぬ人間よりも戦病死の方がよっぽど多かったのは確か。遠征を仕掛けると、大半の兵士が途中で病死してしまう、だから地元の方が有利だった。ヨーロッパの近世の軍隊でも、兵員の消耗は相当でかいしな。海軍に至っては、16世紀あたりには送り込んだ人間の大半が死んでいるような状況。
 逆にだからこそ、そのような困難に直面しても大将についていくみたいな軍隊は強い。もちろん給養もだけど、むしろ指揮官との人格的絆が重要だったように見える。そして、前近代には強力にまとまった小集団は、寄せ集めの大軍を破ることがあった。現在からは不思議に見えるけど。

いつ病気や怪我で死ぬかわからない軍隊生活だから、ストレスも半端無いのです。だから、略奪暴行を働くのがストレス発散になったわけです RT @humikasan: 兵士たちが城や街を占領したら、自主性を発揮したくなるわけです

 いや、略奪は兵士が遠征軍に参加する理由の中心なのだが。ほとんどが途中で病死してしまうようなリスクの高い遠征行に参加するのは、それによって地元にいては到底望めないようなチャンスがあるからなのだし。略奪によって金目の物を得ること、さらに運が良ければ遠征先で成果を上げて、領主なり地主になるチャンスもある。だからこそ、傭兵になった。逆に、傭兵を送り出す地域社会の側では、過剰な人口を吐きだす、いわば口減らしの作用も担った。山岳地域出身の傭兵が有名なのは、まさに人口の保持力が相対的に劣るから。