小樽の印:関西学院大学社会学部 島村恭則ゼミ

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 小樽の町の建物などに残る「印」に関しての記事。商家のシンボルとしてかつては重視され、印半纏などで広く使われるほど信用の高い店とされたそうだ。明治大正には地図や電話帳にも「印」が利用されていた。現状ではどうなっているか、小樽市博物館のボランティア調査や祝津の保存活動などのレポ。こういうのが残っている町は良いな。
 「小樽の都市民俗学」は後でじっくり読む。


 卒論要旨集では学生の研究が紹介されているが、選んだテーマがなかなか興味深い。
大阪港における水上生活者
燐寸の戦後史―ある燐寸技術者のライフヒストリーから―
「熱心な人たち」とお大師講―佐賀県旧北波多村における講の存続をめぐって―
墓に立つ市―大阪・河内地域の「墓市」について―
 三分の二ほど目を通したが、このあたりが一見して興味をひいた。東大阪市では、最後のお盆の時期に墓地に隣接して市がたつという。このあたり、市と宗教の原初的な関係を残しているようで、特に興味深い。