歴史研究と史料:オピニオン:Chuo Online : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

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 確かにかつて、中間団体としての「村」が存在していた時代の方が、中央の要求が簡単に貫徹しにくく、その分、「民主主義」的な要素が強かったように思う。現在は制度が整ったのと裏腹に、地域から立ち上がる意見が通りにくいようになっているように感じる。あと、「基礎自治体」論や自治体の統廃合に見る中間団体排除の動きは、やはり民主主義を衰弱させる所業だよなあ。
 「村」が基礎的な政治団体として生活の多くを担っていた時代とは、単純に比較はしにくいけど。例えばインフラ整備にかかる費用とか、医療教育システムなんかが大きく変貌してしまっているわけで。
 あと、現在の問題の一端は、人口のかなりの部分が集中する都市部で、人々の意見を集約する回路が存在しないってところだと思う。