誤解されてる太閤検地 - Togetter

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 実際、「石高」ってよく分からない概念ではある。軍役高・格式を示す指標以上の意味はないよなあ。特に、近世後半の表高と実高が乖離していくと。
 そもそも、「生産活動」には、田畑だけではなく、様々な工業生産やサービスもあるのだから、田んぼの面積だけを綿密に調べても、あんまり意味がないしな。あと、後ろの方の土免法や春麦は基本的に無税だったという話も興味深いな。稲作だけに課税して、他は把握していないから、「税率」が結構高かったのだろうな。
 「辻」という用語の話も注目。合計という意味の「辻」は「辻褄合わせ」なんかで今も多少は残っているな。


 検地の後にもめるってのは、納得できる話ではある。今までの税の支払い方法がガラリと変わるんだから、在地領主層だけでなく、領民の側の反発も結構大きかったのだろうな。なんともしれん人間が、新しい領主として入ってくるわけだし。近世までは、税金は暗黙の契約みたいなものだったからなあ。熊本なんかだと、有力な戦国大名が育たず、実際に現地を把握していた国衆は国衆一揆で一掃されているから、国衆一揆の後に障害なく検地が行われているわけだが。