久しぶりに天候が回復したので、本日は博物館行脚に出撃、のはずが県立美術館で時間を使い過ぎて、市立博物館まではたどりつかなかった…
 とりあえず県立美術館本館で開催中の「加藤清正」展、「夏のコレクション」展、永青文庫展示室の「細川家と狩野派の美」をがっつり半日見ていた感じ。おかげでずいぶん疲れた。唐船に夏麦を売却し、鉛を買うようにと指示した書状が興味深い。銃弾用の鉛は、こうやって輸入していたのだなと。多分有名な史料だと思うけど。
 熊本県関係者を中心とする現代美術の展示である「夏のコレクション」展は共通券を買ったのでついでに。個人的に、やはり現代美術、特に抽象美術は好きになれないな。とはいえ、いくつかおもしろいと思ったのも。全体では、解体した民家の雨戸に、木製狛犬と神社の格子戸を描いた姫野豊「阿吽」が一番印象的だった。古びた雨戸が非常に効果的で、それにかわいらしい狛犬がマッチしていた。あとは、第一室の日本の現代絵画では松本英一郎の「退屈な風景 No.2」も遠目から見てなんか気になった。お盆休みとあって小学生の学習会みたいなのをやっていたらしい。何やらプリントに盛んに書きこんでいたが、肝心の作品を見ずに、横の説明をもっぱら見て書いていたのが、もったいないと思った。
 狩野派展では江戸の狩野派傍流の絵がいくつか紹介されていたけど、結構いい感じの絵があるんだな。これと比べると肥後狩野派は、やはり劣る感じがする。
 結局、5時前まで県立美術館で時間を使ってしまったので、そのまま新町の方に出て帰還。以下、トマソンや町屋などの写真。あと、明十橋。