「富田翁顕頌碑」

 青井阿蘇神社の土俵脇に建つ石碑。青井阿蘇神社の奉納相撲の頭取だった人を顕彰した石碑らしい。台座と下段の説明文は、昭和26年建立にしては、新しいので、比較的最近補ったものだろう。




富田勝平翁は、幼名正之助と
呼び、元治元年九月二十八日
当時相良藩士として八代へ
駐屯の常蔵の長男として
生る明治維新の廃藩の際し
郷里人吉へ帰り爾来林業
従事傍ら相撲道に精進二十
六歳にして吉田司家より頭
取に抜擢され現在八十八歳
の老齢に至る迄六十三年間
殊に青井神社奉納相撲の興
隆に尽くし今日に至る吾等
後進共功績を讃へ之を建
つ昭和二十六年五月二十日
世話人  玉の岩国男
     浜の岩伝次郎
     宮川 房吉
     白藤 真記
     若錦初太郎