世安天満宮「神社改築記念碑」

 世安神社の北にある小さな神社。聞くところによると、土地は個人所有なのだとか。昭和3年に社殿が破損した際に、改築した事を記念する記念碑。ここに出てくる竹下氏が土地の所有者なのかな。この手の六角形の記念碑ってたまに見かけるな。写真を撮る側にすると、手間が増えてあんまりありがたくないのだが(;^_^)
 発起人に関しては、最初の面の下の名前が撮影されていなかったので、転記は断念。ミスった。あと、旧字体と汚れで読み取れなかった文字がいくつか。



惟ふに本社は贈正一位大政大官菅原道真公を祭祀
し世に世安天満宮と敬称し旧熊本藩士木村家奉斉
当地の守護神として是れの神奈伎に御鎮座ありき
勧請年月は不詳なるも爾来数百年の歴史を有し霊
験顕著にまします世々尊崇厚き御社なり蓋し明治
中世久しく廃社となり御霊は隣地本山神社に預り
奉り居りしか大正五年故竹下彌次郎氏の崇敬によ
り御神慮を得て同氏の所有地世安清正公祠跡に遷
座し奉安祭祀中の處偶々昨秋大暴風雨襲来のため
社殿荒廃せり依りて今回二本木町有志中村長次郎
氏の○○設計に基き竹下家相続人勝之氏か亡父の
遺志を継承せられ私財を投じ旧位置に現宮の如く
改築せらる崇敬者亦其の美挙に感じ相○相謀り記
念碑の建立玉垣の奉納等あり茲に於て乎世安天満
宮の御神威赫々たるは勿論同時に御神助の○に依
り運命長久家内安全世安区の隆昌と共に崇敬者に
幸多からんことを信じて疑はす竣工に当り不肖茂
男其沿革の一端を記して念となす
 昭和三年三月吉日 本山神社社司倉岡茂男
(下段発起人省略)