味噌天神社「社殿復興記念碑」

 先日、例大祭に行った味噌天神社の石碑。以前写真を撮ったときは、碑文が読めなかったが、今回はほぼ判読できたので掲載。戦災で焼失した社殿を復興した際の記念碑。昭和22年ってのは、随分復興が早いな。由来も書いてあるが、文章が読みにくい。



抑味噌天神宮と申しますは今を去る千二百四十余年の昔から現
在の地に御鎮座まします真に霊験あらたかなお宮であります
建立の起源は元明天皇和銅六年初代の肥後国司道君首名の時
悪疫流行して住民の死者多数て大いに苦しみましたので即ち神
楽の神「御祖天神」を当所に御祭祀になりまして疫病平癒の祈願を
なされましたと伝えられてあります
然るに聖武天皇の御宇勅命により国分寺託麻郡今村(現在出水
町)に建立され其の味噌蔵が大江町字本にありまして或年多量の
味噌が腐敗しましたので当宮に祈願致しますと忽ち美味な味噌
となりました○味噌の神様として全国に喧伝されるに至りまし
た其の後に文学の神たる菅原道真公を合祀致しました
斯くて大東亜戦争の砌空襲の厄に逢い畏くも全焼致しましたが
氏子並に崇敬者諸氏及び全国味噌同業者各位の御援助を以って
現在復興の美観を呈するに至ったのであります聊略記して神慮
に応え奉る次第であります
 昭和廿二年七月廿五日 味噌天神宮 宮司 黒川親弘