八代に出撃

 本日は、八代市立博物館で開催されている企画展「八代城主・加藤正方の遺産」展を見に行く。会期が12月2日までなので、12月に入ってから行こうと思っていたのだが、天気が良かったので、急に思い立って行くことにした。しかし、電車で行って図録も買うと5000円コースだから、気楽に行けるって感じじゃないな。あと、出かけるのが遅かったので、八代市内はほとんど見ることができなかった。冬は日が落ちるのが早くて。
 展示の加藤正方とは、加藤清正・忠広に仕えた家老で、現在の八代城を築いた人物。加藤家改易時には、あと始末を任され、その後は京都で隠居というか、仕官運動をやっていたらしい。最終的には、派手に動きすぎたのか、幕府に警戒され、広島の浅野家にお預けとなっている。子孫は浅野家に仕えて存続し、そこから八代市立博物館に様々な資料が寄贈されたそうだ。いろいろな記録や道具類がきっちり残っているのがすごい。あと、長大な遺品分配リストとそこからわかる幕府中枢との付き合いなど。あと、配流後の加藤忠広の書状に肥後から運んだ道具財産をきっちり管理しておくようにと書いてあるのだが、本人たちは許されて大名に復帰する可能性があると思っていたのだろうな。文書類が多数展示されていて興味深かった。
 今回、初めて八代に行ったのだが、駅のすぐ北に製紙工場があって、もくもくと煙をあげている光景はすごいな。良港があることの意味というか。あと、八代中心市街地の東部や北部はあまり歴史的な景観は残っていない感じ。なんか、すかすかの区画整理地が多かったような。あと、バスでの移動が不便とか。レンタサイクルかなんかで動くのがいちばん良さげ。
 その後は松井神社とか、八代城とかを見て、市役所前でバスに乗って帰る。5時過ぎると暗くなってくる状況では、ろくに見て回ることもできない。