川口士『千の魔剣と盾の乙女』

千の魔剣と盾の乙女 (一迅社文庫)

千の魔剣と盾の乙女 (一迅社文庫)

 『星図詠みのリーナ』の著者の作品。シリーズはずいぶん出ているけど、今頃手を出してみた。
 魔物の軍勢によって大陸から人類が追い出され、海上を浮遊する都市と周辺の島嶼のみで人類が生きる世界。人間は魔物に対抗するために造り出された「魔剣」を駆使する「魔剣使い」たちは、大陸に入り、「魔鋼」や残された遺物を回収して生計を立てていた。ロック、エリシア、フィルの三人は、廃墟で偶然「しゃべる魔剣」を手に入れて。
 一巻目はオーソドックスな成長とチームワークの話って感じだな。一番成長しているのは魔剣のような気もするが。あと、相変わらず生活感の描写がいい。