荻原規子『RDG レッドデータガール:はじめてのお使い』

 出ているのは知っていたが、今まで手を出していなかった本。スニーカーで出たのを機に購入。続きは角川文庫で買ってしまうか… 続きがどのくらいの頻度で出るのかが気になる。
 引っ込み思案でドンくさい主人公の泉水子。どうしても浮いてしまうが、「普通の女の子」になりたいと思っている。しかし、パソコンをぶっ壊したり、相楽深雪が転校してきたりと。泉水子を守る立場を強制され、反発する深雪が徐々に泉水子の日常を壊していく状況が、中盤丁寧に描かれる。このあたり、元がジュブナイルだけに、テンポが普通のラノベと違ってゆったりとした感じかね。修学旅行以降は、泉水子がどういう存在かが明かされたりと、ずいぶん忙しくなるが。