猫伏石

 秋に撮りためた写真を整理中。健軍から益城方面へ行く旧道、花立往還の途中にある大石。突然、辻に現れるため印象的。解説の看板には以下のように書かれている。

 猫伏石は横手五郎の伝説に由来する。加藤清正に親を殺された横手五郎という豪力の男がいた。横手五郎は木山弾正の子どもであると伝えられている。親の仇を討つために、清正の熊本城築城の際、人夫として雇われていた五郎は、ある時、清正の命により、城の土台となる大きな石を探していた。土台となる石はなかなか見つからず木山川を西原村河原までさかのぼったところでたっと見つけることができた。五郎はその石を猫伏に包んで背中に背負って熊本へ戻ろうとしたが、あまりにもおおきくて重いために猫伏がその重さに耐えられず、府内古閑まで来たところで破れてしまった。五郎は小さな石を両手に抱え。大きな石をその場に残して熊本に帰ってしまった。残された石は途方もなく大きい石なので、誰も動かすことができず現在に至るまで横たわっている。
   平成12年11月 益城町教育委員会









関連:猫伏石(ねこぶくいし) 益城町熊本県
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