広崎北原の板碑

 花立往還をさらに東進、道が谷に下りていくあたり、山本山工場の南側にある。本体は何か仏像が刻まれているくらいしかわからなかったが、右脇に説明の石碑が建っていて由来がわかる。1557年に造られたものだそうだ。忘れ去られていたものが、掘り出されて、祀られているのだとか。掘り出した人の所有地に置かれているようだ。





説明碑

   広崎北原の板碑
 この碑は、弘治三年(一五五七年)丁己十月十日に「為道見禅門」
の趣旨が記され、施主「逆修妙金禅尼」によって建立されたもので
雲の上の「阿弥陀如来(右)と水瓶を左手にした聖観世音菩薩(左)
の二仏が彫られている。上部に十方仏土中、唯有一乗法、無二亦無三
除仏方便説の文字が刻まれた高さ一一七cm、幅九一cm、厚さ三五cmの
安山岩で一石二尊の板碑である。竹藪の中に埋れていたのを昭和
五十三年十月に熊本市花立の寺本藤吉氏によって発見され手厚く祀ら
れた。尚祭事は十月十日とされ毎年祭りが行われている。