荻原規子『RDG2 レッドデータガール:初めてのお化粧』

 スニーカーで読もうかと思っていたけど、待ちきれないので角川文庫で買っちゃった。
 泉水子と深雪も高校に進学。全寮制の鳳城学園へ。泉水子が同級生に紛れこんだ式神を見破ったことから、そこがさまざまな術者が集められた学校であることがわかってといった展開。泉水子の心の動きや校内での角逐が丁寧に描かれる。それぞれの関係者がどういう背景で動いているかはまだ分からないなあ。山伏に忍者に陰陽師に歌舞伎にと、バラエティに富んでいるな。
 ラスト近くの姫神の「泉水子姫神にしてはならない」、人類を滅ぼしてしまうって言葉が気になるな。あと、ここまで来て、ジュブナイル的な話の作りや現代社会を舞台にした目新しさの一方で、勾玉三部作につながるモチーフが明らかになってきたなという感じが。