「ナショナルジオグラフィック」のサイトがおもしろい

 ここ数日、ナショナルジオグラフィックの連載記事を読みふけっている。南極での調査活動やJAMSTECの研究活動の成果など。量が多くてそれなりに時間がかかるけど。モニタで文章を読むのは、やっぱつらいわ。

読み終わったもの

【連載】南極なう!
 南極の湖の生態系の研究者とバイオロギングの研究者の二人が、2011年末から2012年初の期間に行った調査活動をレポートした連載。長期の野外活動はなかなか大変そうだ。あと、一年に一回の補給だけに、滞在に備えた嗜好品の確保も大事なようだ。
 南極の露岩域の湖に形成された藻類やその他の細かい植物が形成する群集の不思議さ。魚釣りにも一苦労とか。海鳥の生態系への影響とか。


【連載】海の研究探検隊 JAMSTEC | ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版公式サイト
 JAMSTECの研究活動を紹介した記事。今のところ、三人の研究者を取り上げている。深海エビの飼育から微生物との共生関係を研究している人、元素の同位体比率を測ることから生物が何を食べていたか気候変動を明らかにしようとしている研究者、多数の粒子の挙動をシミュレートするソフトの開発者。いろいろと手広くやっているんだなと。あと、なんだかんだいって、国の研究機関だけに金がかかっている感じだな。同位体質量分析計の汎用性を犠牲にするとか、貧乏なところでは難しそう。粒子の挙動のシミュレーションの汎用性とか、深海のエビを水面までもってきて生存させる工夫とか、それぞれ非常に興味深い。潜水症みたいな症状になるから血液内のガスを抜こうって発想がすごい。

「こんな話、知ってますか。非常に薄い金属板を作ろうとするときは、圧延するより、小さな丸っこい金属粒子から加工した方が効率がいいらしいんです」

 知りませんでした。

「金属粒子を潤滑剤の役割の液体と一緒にコーヒーミルのような機械に入れて、ある条件の下でガーッとかき混ぜると、最終的に、なぜか丸い板になって出てくるんですよ」

 へえ。混ぜている間に粒子が結合するんだろうけど、興味深い。