田中ロミオ『人類は衰退しました 8』

人類は衰退しました 8 (ガガガ文庫)

　ふむ、なかなか楽しい一冊。しかし、今回も妖精さんはあまり活躍していないような。次巻では大活躍してくれそうだけど。
　前巻のモニュメント暴走で壊滅したクスノキの里。しかし、援助物資が有り余っているためか、復興がなかなか進まない。そのなか、おじいさんは月へのシャトルの復元ということで、旅に出て、わたしさんが代理。しかし、仕事の重圧か、不眠症に。妖精さんに睡眠薬を頼んだが、それが拡散してしまってという展開。他人と同じ夢を見るとか、拡張現実とごっちゃになって、夢に入り浸ってしまう里人たち。いやあ、夢に入り浸るって楽しそう。
　ラストにおじいさんたち死亡の手紙が来るが、さてどうなることか。