「熊本市龍田地区の県宅地開発:知事「当時の許可妥当」」『熊日新聞』2012/11/8

 7月の豪雨災害で甚大な被害を受けた熊本市北区龍田地区の住宅街に対する1970年代の県の開発許可について、蒲島郁夫知事は7日の定例会見で、「当時はすでに宅地化が進んでおり、地元住民から災害の危険性を指摘する意見もなかった」などとして、当時の判断を妥当とする考えを示した。
 ただ、「今回、災害が起きたのは事実で、現在の知事として受け止めなければならない」と述べ、治水対策に全力で取り組む決意も表明した。
 知事は当時の判断が妥当とする理由について、(1)当時は龍田地区の一部がすでに宅地化し、市街地を形成していた(2)白川の治水対策を上下流のバランスを踏まえて進めていた(3)都市計画法に基づき意見聴取した際、地元住民から災害の危険性を指摘する意見がなかった―などとし、「都市計画法の基準に基づいて開発許可をし、住宅地が整備されたものと認識している」と述べた。
 県は1971年に熊本都市圏を市街化区域に組み入れ、76年以降、龍田地域で宅地の開発を許可している。一方、今回の水害を受けて地元住民などからは「危険性が高い場所に開発許可を与えたのはおかしい」などの意見が出ている。(福井一基)

 あのあたり、ちょっと見る人がいたら、危険性は分かりそうなものだけど。そもそも、「地元住民」にしても、土地を売る側だから問題点は口にしないだろうし。あのあたりの浸水地域にもともと集落がないあたりで危険性は分かりそうなもんだし。都市計画法ザル法なのか、手続きに瑕疵があるかは分からないけど。災害の研究者に問い合わせたら、危険を指摘されるんじゃないかね。
 つーか、熊本市周辺を見て回っても、ここは大丈夫かって宅地開発が結構散見されるからなあ。



あたり。