『熊本の文学碑』のおかげで、これまで手が出なかった文学碑系統に手を出すことが出来るようになった。崩し字が使われていることが多いので、どうしても読めないところが出てくる。8割くらい読めても、肝心なところが分からないと話にならないしな。先達はあらまほしきことなりってやつだ。もっとも、同書も、石碑の裏面なんかに解説や碑文があっても、そこまでは解説してくれないので、それは自力でなんとかしなければならないのだが。まあ、それはそれで醍醐味というやつか。
この歌碑は高橋公園の南端近くにあるもの。すぐ裏に椿の木が覆いかぶさっていて、裏面の碑文を確認するのが大変。何も考えずに突っ込んだが、これ、夏場だったらチャドクガかなんかで大惨事になったんじゃなかろうか…
石碑正面
鈍いろに
靄つつみゆく
街のうへ
黄になてより
ながき夕映
正紀
石碑裏面
昭和五十年四月吉日
蒲池正紀氏歌碑期成会