和ヶ原聡司『はたらく魔王さま! 6』

はたらく魔王さま! (6) (電撃文庫)

はたらく魔王さま! (6) (電撃文庫)

 物語のターニングポイントだな。魔王、恵美、千穂と、それぞれに新たな目標を明確にすると。ちーちゃんが、なんか完全に女神さまと化しつつあるな。魔王軍の筆頭大元帥になって世界を征服する野望を露わに。魔王は魔王で、悪魔も人間も(天使も?)包含する形での「世界征服」という目標を明確にする。ラストの魔王が監視するために俺についてこいのセリフに対する、恵美の反応がなんともかわいらしいな。
 一方で、新たなセフィラのかけらとか、天使が「人間」なら悪魔は何なのかとか。色々と、世界観方面でも今後につながるものが出てきているな。
 そういえば、223ページの間接キスの時やラストのちーちゃんヤンデレ風味は、コミック版の影響なのかね。今まで、明確にそういう描写はなかったような気がするが。