- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 文庫
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孤児院を安定的に経営するための資金を稼ぐための賭け試合にかかわって、最強の武芸者である「天剣」の地位を追放され、グレンダンから学園都市ツェルニへやってくる。武芸から離れて自分の道を探したいと思いながら、ツェルニが汚染獣に襲われ危機にひんした時には、住民たちを助けるために、結局その力をふるう。なし崩しに戦う事にかかわることになるスタート地点から、最終的には自覚的に自らの力を人のために使うようになる。それでも、この巻で「人のために力をふるいたくない」という所から、「誰かの将来を、こんなことで失わせたくない」と言った時点ですべて決まっていたんだろうな。
あと、この時にフェリがレイフォンの願いに応えたことが最後につながっているというか。ニーナにしろ、リーリンにしろ、結局は別の方向を向いていたのに対し、同じ問題に直面していた人物だし。