携帯電話を手にしたアフリカ牧畜民、その光と影 | SYNODOS -シノドス-

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 アフリカの牧畜民に携帯電話が普及しているが、それがどう使われているかを直接調査した結果を報告している。基本的には近隣の人間関係の維持に使われていて、牧畜には使われていないという調査結果が興味深い。また、紛争への影響が興味深い。援軍を集めるのを容易にしたことで紛争のエスカレーションを起こした一方で、民族間連絡網の整備によって偶発的な紛争の勃発を防げるようになっている状況。ホットラインって重要なんだな。逆に言えば、そういうシステムを導入できなかった地域では、紛争のエスカレーションの作用を果たすわけで、そのあたりどのくらい地域差があるのだろうなというのも気になった。
 あと、デマの事例は、なんか日本でもありそうな感じの怪談だな。それがそのまま信じられてしまうのが問題なんだろうけど、呪術的世界が生きているんだろうな。汽車とキツネやタヌキがぶつかっていた時代の日本に近しいのかね。