「住民200年の伝統守る:嘉島町 十五神社の「馬祭り」:農耕馬いなくなっても無病息災祈願」『熊日新聞』12/7/20

 嘉島町犬渕で18日、十五神社の馬祭りがあった。約200年の歴史があるとされ、地域の安全と農耕馬の無病息災を祈願する祭り。馬の姿は消えて久しいが、参加者は地域の安全を願って伝統を守り続けている。


 犬渕地区は町の西端に位置し、熊本市の元三町、富合町、城南町と接する。人口は55世帯、約180人。
 祭りは毎年、この日に開催。直径1メートルを超える太鼓を載せた車輪付きの“お社(台座)”をお年寄りが先導し、子どもたちが引っ張る。太鼓や笛を担当するのは消防団の青年たち。屋根には馬の絵を描いた和紙を張るのが決まりという。
 ことしは約40人が参加。同神社と地区の水神さんに安全を祈った後、集落を練り歩いた。宮総代の永田勝さん(75)は「昭和30年代後半までは馬を連れてのお参りがあった」と懐かしむ。消防団員の松本浩一さん(35)は「高齢者と子どもが触れ合う機会になっている」と話している。      (穀本純二)

 農耕馬がいた時代の名残。馬はいなくなっても、祭りは残る。毎年同じ日にやっているそうだが、ここまで出かけるのはきつそうだな。