雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス4：コンフィデンシャル・コール』

コンフィデンシャル・コール―鋼殻のレギオス〈4〉 (富士見ファンタジア文庫)

　剄脈を強化するが廃人になる違法酒の利用を巡る第10小隊つぶしと、廃貴族を追ってツェルニにやってきたサリンバン教導傭兵団の登場。廃貴族をめぐる争い。ハイア・ライアって、早い段階で出てきていたんだな。
　あと、フェリルートが確定した現時点から見直すと、フェリとレイフォンの距離が非常に強いのが印象的だな。ニーナが都市を守る使命感からの同志愛的な感覚に対し、フェリはもっと直接的に同じ立場の者として興味を持っている感が。そこが後半の距離感を分けたんだろうな。