雨木シュウスケ『聖戦のレギオス1:眠りなき墓標群』

 一気読みもラストスパートに。『鋼殻のレギオス』の裏側でなにが起きていたかを描いているわけだが、実のところ、個人的にはディックがあんまり好きではない。「強欲」に突き動かされているという割には、ウジウジ悩みすぎのような。最後も自分ではどうこうできなかったわけだし。
 ディックの出身都市である「強欲都市」ヴェルゼンハイムが狼面衆によって滅ぼされるところから、白炎都市メルニスクへ流れ着き、リンテンスやジャニス・コードバックとの出会い。レヴァンティンの分体が降下してきて、メルニスクが滅びる。デルボネと出会い、ディックがニルフィリアの手下になるなどなど。時系列が飛んだ話なので説明が難しい感じだ。