日本はいかに死んできたのか | SYNODOS -シノドス-

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 メモ。天皇が実権を持たずあちこちに権限を委譲していたシステムが、外国に対応できなかったというのはどうかな。たとえば、江戸時代初期のカトリック勢力の追放とか、足利義満の外交とか、あったわけで。幕末の場合は、江戸幕府の権威が低下していたのと重なったから、ああいう事態になったのではなかろうか。
 で、近代に入ると、天皇親政の装いを維持するために、政治権限をいろいろな組織に分割して、意図的に縦割りにした。結果として、第二次世界大戦では、それぞれの組織が好き勝手に動いて、戦争に十分対応できなかったと。
 しかし、官僚の力をそぐには、官僚と別にテクノクラートの供給源を確保する必要があるわけだが、それが難しいよなあ。大学の先生では実務経験が難しいし。


 あと、石炭の時代までは、日本は必ずしも資源小国というわけではなかったのだが。石油と天然ガスの時代になって、日本が「資源小国」に転落したわけで。鉄鉱石はともかく、石炭はかなり自給できていたわけで。エネルギー資源の変化を抑えないと、いろいろと見誤りそう。