あざの耕平『東京レイヴンズEX1:party in nest』

 東京レイヴンズの短編集。これを本編に組み込むのは、そりゃ無理だろう。春虎たちが陰陽塾の一年生だったころのエピソード。ドラゴンマガジンに掲載されたコン、京子、冬児、天馬の話に、書き下ろしの本編が始まる前の春虎と北斗(夏目)が出会ったころの話。
 実体化が解けなくなって寮で留守番を命じられたコンが、それでも春虎を護衛すべく陰陽塾に忍び込んで騒ぎを起こすエピソードや、天馬の誕生日のサプライズパーティが惨劇に変わった話が面白かった。霊災に巻き込まれて死んだ冬児のかつての友人の話も印象的。
 書き下ろしの方は、夏目視点で、式神の「北斗」を操っているときの話。しかし、最初期の北斗の挙動不審振りがすごすぎる。それをそのまま受け入れる春虎の鷹揚さもすごいな。