講談社「日本の歴史」メモ4 近現代史の部 - Close to the Wall

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 講談社学術文庫に収録された『日本の歴史』シリーズのうち、近現代部分を読んだ感想。そういえば、古代のあたりでストップしているなあ。意外と重い本だからなあ。

後に国家神道と呼ばれることになる天皇による国民統合の端緒だろう。日本の一部の保守が護らんとする天皇なるものはこの時期以降に創られた天皇を指している場合があるけれども、それが近代ヨーロッパに伍するためにキリスト教の代替物として立ち上げられたものだというのは皮肉だ。まあ、日本近代を巡るものの多くにはこうしたねじれと皮肉がつきまとう印象があるけれども。