宮城県の水産特区について - 勝川俊雄 公式サイト

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宮城県の水産特区の懸案事項 - 勝川俊雄 公式サイト - 勝川俊雄 公式サイト
 うーん、生産と流通の垣根を崩して、消費者が求める商品に関する情報を通じやすくしなければならないというのは分かるけど、そのために「特区」という厳しい制度を持ち出してくる必要があるのかね。大体において、「特区」制度というのが、新自由主義的な改革の道具として持ち出されてきたものだしな。警戒されるのは当然だと思う。
 まして、「水産特区」と関係なく、現場レベルでは、地元の漁師を中心に企業の設立が進みつつあるなら、むしろそちらの支援に向かったほうがいいのではないだろうか。事務や販売の支援とか、さまざまな仲介とか、初期のリスクの軽減とか。理想を言えば、漁協が、流通と生産をつなぐ役目を果たせればいいわけだけど。