雨木シュウスケ『マテリアルナイト4:少女は世界と歩む』

 腐海の底からなつラノ召還、その18。
 いよいよシリーズも大詰めに。すっぱり内容を忘れていて、新鮮な気分で楽しめる。
 「蛇」を撃退し、ドラグ・ヘッドたちも任務を解かれて、レスフォールの艦隊に復帰。イェンとミランを除いて、各国からドラグ・ヘッドが存在しなくなってしまう。この力の空白の中で、イェンとミランを利用とするものたちが蠢動して。一方、シィナに仕掛けられていた「卵」も孵化寸前で。
 登場人物が自由に動けない中で、葛藤を繰り返す展開。さらに、クーデター派とレアナたちが争う中で、「世界そのもの」であるサイア・ミュウが出現して。いや、これどう決着つけるんだろうな。