古墳から判ること、古墳だけでは判らないこと - Togetter

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 濃尾平野では、古墳が完全に削られて、基底部しか見つからないことが多いのだとか。結果、濃尾平野が古代の政治構造の議論のなかで完全に無視される結果になっているそうな。
 確かに、古墳ってのは、それだけの建造物を建造し、副葬品をそろえるだけの権力を持った政治勢力が存在した指標になりうる。全国的に存在するから、全国的な議論をするには便利であると言うのも分かる。そこから、古墳時代の社会を全部語るのは問題ありだと思う。
 むしろ、集落やどういう生業・社会組織があったのかということのほうが、古代社会を復元するうえで大事だと思うのだがな。集落のほうがよっぽどおもしろいと思うのだが、なんでか、考古学って集落研究が薄いように見える。
 弥生時代古墳時代の連続性か。弥生後期に王墓や王に統率された工人だけの集落が出現する。古墳時代はその延長線上にあると。


 そういえば、熊本市金峰山周辺でもみかん畑の造成の際に、古墳が大量に削られたそうだけど、中近世に破壊された古墳はもっとあるんだろうな。特に、耕作に便利な土地ほど。