これまで見ていた深海は「ライオンのいないサバンナ」だった:日経ビジネスオンライン

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20131115/255918/
 独立した生物と「器官」の境目。共生生物の宿主と細菌が取り結ぶ関係の問題。
 あとは、深海の生態系における上位捕食動物。そもそも観察そのものが行なわれていないと。まあ、これはある程度しょうがないよなあ。深海で動き回る生物を観察する技術そのものが現状存在しないし。深海調査船も動かない生き物の観察採集はできても、大型の動き回る魚類を追っかけまわす機動力はないしな。イタチザメが海面から水深500メートルまでを行き来しているってのは、深海の生態系が相当動き回っているってことだよなあ。20ノットくらいで自由に動き回れて、数日くらい観察を続けられて、耐圧殻に大きな窓があって、500-1000メートルくらい潜れる潜水観測船があると、いろいろと研究がはかどりそうだけど、むちゃくちゃ金がかかるだろうなあ。

「ある海域のトップ・プレデターの顔ぶれや生息密度がわかれば、その海域の真の環境収容力、すなわちある環境にどれぐらいの生物が存在することができるのか、がわかるかもしれません。また、これまで比較的研究の進んでいる深海底に暮らす小さな生き物との関係を明らかにすることで、今まで見えていなかった深海の様子が、見えてくるんじゃないかなと思っています」