関東大震災90年 尾原宏之さんが選ぶ本 - 尾原宏之(政治思想史研究者) - ニュースの本棚 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

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近年、この事件に新たな視点を提供してくれる研究が出てきた。宮地忠彦『震災と治安秩序構想』(クレイン・3990円)は、威圧的な警察を改革し「警察の民衆化」「民衆の警察化」を目指す明治以来の動きの中で事件を考察する。民衆自身の秩序維持力に対する警察当局の期待は、警官の指導を無視して朝鮮人に危害を加えた自警団によって裏切られた。それが治安維持法制定などの「厳罰」主義台頭につながっていく。

 へえ。だとすれば、今の権威的司法や人質司法なんかも、関東大震災の影を背負っているということになるのかね。しかし、そこで威圧的な警察に戻っちゃダメじゃんとしか…