「サルモネラ症で注意喚起:ペットのカメ 感染源に:厚労省」『熊日新聞』13/9/6

 カメに触れたことを原因とする「サルモネラ症」の集団発生が米国で相次いでいるとして、厚生労働省はこのほど、ペットとして飼われているミドリガメなど、爬虫類の取り扱いについて注意を喚起するよう都道府県などに要請した。
 サルモネラ症は、サルモネラ菌に汚染された食品を食べたり、手や指に付着したサルモネラ菌が口に入ったりして引き起こされる感染症。通常は8‐48時間の潜伏期間を経て発症し、急性胃腸炎による食中毒症状が現われる。まれに菌血症や敗血症、髄膜炎などを起こして重症化し、死亡することもある。特に免疫力の低い新生児や乳児、高齢者は注意が必要だ。
 厚労省によると、米国では2011年5月からこれまでに8件の集団発生があり、計391人の患者が報告された。患者の29%が入院したが、死亡者はいない。患者の70%は、発症前にカメとの接触があったことが確認されているという。
 もともとカメなどの爬虫類は、50‐90%がサルモネラ菌を持っているとされ、国内でも毎年のように爬虫類から感染した患者が発生している。特に米国から輸入され、ペットショップなどでミドリガメの名称で販売されているミシシッピアカミミガメは、多くのケースで感染源となっている。
 厚労省は、感染を予防するため(1)カメなどを触った後はせっけんを使って十分に手洗い(2)飼育水にはふん便とともに排せつされた菌が多量に含まれている可能性があるため、排水で周囲が汚染されないように注意(3)子どもや高齢者、免疫機能が低下した人がいる家庭では飼育を控える‐などを呼び掛けている。

 ミドリガメやばい。こういう罠もあるとは。本当に動物の輸入は危険だな。