「新燃岳の噴火後、植生に変化:森林総研 熊本市で発表会」『熊日新聞』13/11/13

 森林総合研究所の九州地域研究発表会が6日、熊本市の県民交流館パレアで開かれた。同研究所九州支所(同市中央区黒髪)の研究員が、2011年の霧島連山新燃岳噴火が周辺の森林に与えた影響などについて調査した成果を発表した。同支所が毎年開いており、行政関係者や市民ら約80人が聴いた。
 同支所の浅野志穂・山地防災研究グループ長は、噴火により細かな火山灰が地表に積もった場所では、雨水が浸透せず、土石流などにつながる懸念もあったが、「約2年が経過し改善している」と話した。
 森林生態系研究グループの安部哲人・主任研究員は、火口から約2‐4キロ離れた調査地点で、多くを占めていたアカマツが枯れ、ヤマザクラミズナラなどの広葉樹が成長していると報告。「アカマツが枯れて明るくなった森に、広葉樹が成長している。火山の噴火で森林の遷移が進む例は珍しい」と述べた。
 幼虫が原木栽培シイタケのほだ木を食い荒らすハラアカコブカマキリの生態についての発表もあった。 (山口尚久)

 へえ、毎年11月に公開の発表会があるらしい。テーマがおもしろそうだったら、聞きにいってもいいかも。
 昨年は、新燃岳の噴火による土石流災害や植生の遷移といったものがテーマだったらしい。