地震による大規模宅地盛土地すべりの変動メカニズム

http://www.ohta-geo.co.jp/tech_rep/200603_kamai_kyoudou.pdf
 メモ。しかし、PDFで120ページ強は読むのがつらいなあ…
 上総層群は崖面に並行に分離面(シートジョイント)が形成されやすく、それが関東の近郊地域開発で、土砂災害の原因になったこと。60-70年代に多かったことなど。
 谷埋め盛り土が地下水の集排水システムになる。これが、地震時に地すべりを起こしやすいとか。阪神大震災では比較的小規模な災害に止まったが、地盤の変動によって、空き家が目立つようになっていると。この種の地盤災害は保険が利かないから、所有者へのダメージが大きいんだよな。
 阪神大震災の経験から全造成地面積の数パーセントで被害が発生する可能性とか。東日本大震災で、仙台周辺のデータが大量に蓄積されたから、いろいろとこのあたりの議論は変わってきそうだな。谷埋め盛土だと震度6強では半数以上が被災とか、溜め池を埋め立てた盛土では全箇所被災とか。元溜め池はヤバイと。