ぞわぞわした生きものたち 古生代の巨大節足動物 (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 金子隆一
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2012/03/16
- メディア: 新書
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古生代の節足動物類の分岐や進化を解説した本。化石資料や分岐系統学、分子系統学の成果から、節足動物類が現在どのように分類されているかをまとめている。三葉虫、ウミサソリ、サソリやクモなどの陸上鋏角類、ムカデなどの多足類、昆虫類に別けて、系統、進化、大きい種や変わった形の種を紹介する。
昆虫以外の節足動物にとって、最大の繁栄期は古生代だったのだな。特に三葉虫とウミサソリは古生代の間に絶滅しているし。あと、昆虫や多足類は化石が残りにくそうだし、初期の進化を明らかにするのは難しそうだな。ヨーロッパで採集された標本が多いのも印象的だな。日本だと、古生代の地層ってあんまりなさそうだし。
資料の偏りもあるんだろうけど、昆虫やクモの新生代に入ってからの繁栄ぶりが印象的。