エダ・ハンナ・ライト顕彰碑

 斜面の裾に並んで建つ石碑の一つ。ハンナ・リデルの姪で、回春病院を引き継いだエダ・ライトの顕彰碑。裏面に碑文があるかどうかを確認できずに、半年以上お蔵入りという。
 しかし、戦争中の日本は酷いことをしたよね…




     エダ・ハンナ・ライト
      ADA HANNAH WRIGHT
        1870〜1950
 明治3年、ロンドンに生れる。幼少にして
両親を亡くし祖父母の家で叔母リデルと共に
育った。回春病院創設の翌年11月26歳で
来日。各地で伝道と教師をしながらリデルを
補佐する。大正12年からは回春病院に専従し
リデル亡き後、事業の後継者となる。
 現在の記念館2階に居住して院内で病者と
生活をともにするライトの姿は美しくやさし
かった。そこに愛があった。
 戦争の狂乱は特高の監視・病院の強制解散
ライト国外退去の悲劇を生む。帰国した女史は
龍田寮の子らを見守り昭和25年2月26日
この病院跡地に80歳の生涯を終えた。
 私達は不幸な時代の日本の在り方に悲しみを
覚えつつ、見限ることなく再来熊したライトに
感謝の意をこめてこれを銘記する。
  1994年2月
      リデル、ライト両女史顕彰会