熊本大学北キャンパスの東の道をずっと上っていくと、突き当たり、泰勝寺跡の入り口脇にある文学碑。まっすぐ、一番きつい上り坂になっているんだな、あそこ。別のルートをたどると、あそこまで傾斜はきつくないようだ。
徳永直の文学碑があることは、坂の下にも石碑があって周知されているが、もう一つ文学碑があることは知らなかった。年代的には、こちらの方が先行するもののようだ。
石碑正面
たちとまり
子にもをしへて
仰くには
寂しきかなや
杉の木の花
信一郎
石碑裏面
熊本に生れ市井にあって歌を詠みつゝけ
ること四十年その心の灯を周囲の人たち
の胸にも移し燃やした人 安永信一郎氏
の歌碑をこゝに創る
昭和三十二年七月
安永信一郎歌碑建立世話人会