オランダ農業が日本農業の参考にならない理由 - バッタもん日記

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 そもそも、土地制度なんかの違いも考える必要があるよなあ。巨大なチューリップのハーベスターの動画を見たことがあるが、土地の広さとか、設備投資の度合いとか、現在農業に従事している人々がどのように参入規模拡大を可能にしたのかとか、そっちを追及するのが大事だと思う。日本では、「野菜工場」的なシステムって、あまりうまくいっているように見えないし。
 「輸出産業」として考えると、地理的・政治的条件はどうにもしようがないよなあ。オランダはユーロで為替リスクを考える必要がなくなっているし、政治的にも統合が進んでいる地域、さらに文化的にもそれほど変わらないと、安定性に格段の差が。日本と中国では、商習慣とか、社会的状況が全然違うし。さらに、外交の不安定さは大きいよなあ。フィリピンのバナナの事例のように、検疫を理由に、農産物の輸入を妨害してくる可能性はあるだろうし。距離からいえば、九州は、韓国や中国との方が近かったりするのだが。