内山靖二郎/アーカム・メンバーズ『クトゥルフ神話TRPGリプレイ:るるいえぐりもあーる』

 このリプレイシリーズも6作目。今回は、魔道書がテーマ。過去に関わった魔道書の因縁により、探索者や周囲の人々が事件に巻き込まれる。PCが納骨堂の神モルディギアンの巫女になりかけたり、元PCがアフォーゴモンの生け贄にされかけて最強の魔術師カール・スタンフォードを計略にかえたり、冬のペンションで猟奇殺人とカール・スタンフォードの復活を阻止したり。
 しかしまあ、1話目がすごいピンチだったな。クライマックスで全員が狂気に陥るとか、よく全滅しなかったものだ。あと、2話目の東京全体を巻き込んだ魔術とそれに対抗してのプレイヤー側の魔術と派手な展開。最後のシナリオのさやか・睦・アギフの百合百合三角関係とか。しかしまあ、11まで下がっていた睦の正気度が、一気にキャンペーンのラストでは47まで回復しているのがすごいな。